高台寺のアンドロイド観音は”空”とは何かを教えてくれる

京都の高台寺にあるアンドロイド観音の説法を聞いてきました。

老いることの無い永遠の体を持つアンドロイドが説法をするということ。その意味を考えさせられました。

説法の内容も平易なものにしてくれており、般若心経の空について知ることができます。

高台寺

高台寺は豊臣秀吉の妻、ねねが秀吉の死後、秀吉を弔うために建てた寺院になります。

近くには「ねねの道」など、ねねにゆかりのある場所があります。

アクセス

高台寺へは京阪電車なら「祇園四条駅」から徒歩で25分程度。

バスなら京都市バス206系統「東山安井」から15分程度です。

私は祇園四条から歩いていきました。

高台寺の近くは八坂神社や円山公園など京都らしいスポットがたくさんある素敵な場所です。

四条通を東に進み、八坂神社が見えたら右に進んでから左の道に入ります。

私は大谷参道から東に上っていきました。

まっすぐ進むとねねの道に到着します。

高台寺へはねねの道の途中にある台所坂を上ると行くことができます。

アンドロイド観音のある場所へは台所坂を上がってから右になります。

この建物が入り口になります。

拝観時間・値段

アンドロイド観音は基本的に土日祝日の10:30~12:00と13:30~15:30に拝観ができます。

拝観料は無料でした。

詳細は高台寺のホームページでご確認ください。

アンドロイド観音 マインダー 般若心経を語る

アンドロイド観音は25分程度の説法を繰り返しており、途中入場・途中退場も可能でした。

アンドロイド観音

部屋に入るとアンドロイド観音が説法の途中でした。

声は合成音声によるものでした。おそらく結月ゆかりさんかな??

部屋の中はプロジェクションマッピングでアンドロイド観音の説法を聞いている聴衆が映し出されていました。

アンドロイド観音とプロジェクションマッピングされた聴衆との仏の教えについての問答を我々が聞く。という形式で話が進んでいきます。

内容としましては般若心経の「空」についてでした。

物事はすべて「空」であり、生じることも無くなることもない。

人間には様々なものに執着してしまう煩悩があります。

ですが、物事が「空」であることを理解すれば、この執着ともうまく付き合うことができる。

大まかにではありますが、そのようなことを教えてくれました。

アンドロイド観音の面白いところは、ただ仏の教えを紹介してくれるということではありません。

仏の教えである「空」(簡単に結論を言えば物事には執着してはいけない、と私は理解しています)。この物事に執着しない姿勢。これはまさにアンドロイドが体得している性質ではないか。ということを問いかけてくることです。

アンドロイドには物事に対する執着などは持っていません。その意味ではアンドロイドは仏の教えを教示するのに最も適しているのではないかともとらえることができます。

その一方でアンドロイドにはなくて人間にはあるもの。

それは共感です。

相手の苦しみを共感により理解できる。だからこそ相手を思いやり、幸福な世界を築いていけるのではないかと。

そう問いかけてくるのです。

私には答えはわかりませんが、人間の価値観に対して一石を投じてくれるものかと思います。

御朱印・グッズ

御朱印はアンドロイド観音があった建物の隣にある利生堂という建物で受け付けています。

また、台所坂を上ってすぐのところにお守り売り場があり、そこにアンドロイド観音のアクセサリーも売っていました。

私はアクリルキーホルダーと根付を買いました。

まとめ

アンドロイド観音は、見た目はメカメカしく、声も合成音声という奇怪ないで立ちではありましたが、説法の内容はとても興味深いものでした。

このアンドロイド観音ができたのは3年ほど前とのことでした。アンドロイドの研究は近年ますます盛んになっており、人間とアンドロイドの関係性というものも、とても重要になっていくと思われます。

人間が仏の教えを説くアンドロイドをみて何を思うのか。

私はどうかと考えてみると、、特に違和感を感じなかったというのが感想だったかもしれません。

説法中のアンドロイド観音は正直言って自然体でした。説法の途中に何度も目が合い、本当に自分に語り掛けてくれているように感じられます。

感想としては遊園地の一種のアトラクションを体験してきたという感じでした。ただのアトラクション程度にとらえていたから違和感なく見れたという一面もあるかもしれませんが。。

とはいえ、本を読むだけでは理解しづらいかもしれない仏の教えを対話形式で面白く知ることができるという意味でもかなり価値はあるかと思われます。

ちなみに拝観後には記念のカードをもらえます。かっこいい

コメント

タイトルとURLをコピーしました